PQ1CZ1で-12Vの負電源を作る
両電源って両電源のACアダプタが売ってるわけでもないしモジュール基板とかも全然見当たらないし、作り方の情報も不足してる気がします。簡単なのは電源を2つ直列にする方法ですけど、2つもあると邪魔なのでコンパクトにまとめたいなと。
PQ1CZ1とは
PQ1CZ1はシャープ製の降圧・反転(負電圧)ができるDC-DCコンバーターで、最大電流は1.5Aまで流せます。秋月電子で1個100円。インダクタやコンデンサなどの外付け部品は必要になります。詳しい仕様・特徴は秋月電子にあるPDFを見てください。⇒ チョッパ型レギュレーター(1.5A)PQ1CZ1(秋月電子)
似たICにMC34063やNJM2360がありますけど、PQ1CZ1のほうが部品数が少なく簡単に作れました。ただ面実装タイプで足のピッチが1.27mmなのでちょっと使いにくいかも。2.54mmピッチにはんだ付けするときは3ピンの足は使わずウラ面(同じ3ピン)を使ったりすると楽です。
+12Vで-12Vを作る回路
回路はデータシートにあった-5Vの反転出力を基本に、抵抗値を変えただけで-12V作れました。簡易オシロスコープで覗いたところノイズもなさそうです。ただネット上に情報がなくて他の回路と比較できないのでちょっと心配。
▼参考にしたデータシートの-5Vの反転出力回路。
なにやら計算式がデータシートにありますが数式苦手なので実際にテスト。(´ω`; )
130μHのインダクタ(コイル)は太く抵抗値の低いものにして、ダイオードはショットキーバリアが推奨されてるので手持ちのSK54に(40V5A)。出力電圧は抵抗R1,R2の割合で調節できますけど、R1が1.2kでR2が10Kで大体-12.5V程度になりました。多少は電圧降下すると思うので少し高めに。
あとはデータシートの回路と同じ。ああC2の電解コンデンサの極性は注意。GND側がプラスです。
5ピンはON/OFFをコントロールする端子ですけど常にONの場合は未接続でいいようです。
簡単な負荷テスト
-12.5VとGNDに22Ω(0.5A)の抵抗つないでみると電圧は微動だにせずノイズもなし。いい感じ。10Ωだと-8.7V程度に電圧下がりました(1/6wの抵抗だとすぐ煙がでて燃えました..)。
1.5Aも流すのは厳しいけどオペアンプで使うぐらいなら十分すぎるほど余裕あるので問題ないかなと。
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