Ubuntu16.04でPureData vanillaの最新版0.47-1をビルドしてみた
PureData vanillaは0.47からdekenというプラグイン機能が付きました。情報元: PureData vanillaでdekenを使ってGemを導入する (Pure Data Japan)
これまでよく使われていた拡張版pd-extendedはずっと更新されてないようで、これからはVanilla(Miller Pucketteが開発する本家Pure Data)にプラグインでライブラリを追加する形になるみたい。pd-extendedは不安定なイメージがあったのでプラグイン化はうれしい。
なのでdekenに対応した0.47以降の最新版が使いたいんですが、Ubuntu16.04のUbuntuソフトウェアにあるバージョンは0.46でdekenが非対応。今のとこ最新版はソースコードしかないので自分でビルドしてインストールするしかありません。
やり方はINSTALL.txtに書いてあったので意外と簡単にできました。ただ必要なコマンドが抜けてるとこもあったので、初心者ながらやったことを書いときます。
1.ソースコードをダウンロードして解凍して移動
PureData vanilla最新のソースコードはpuredata.infoのここか、もしくはPureData vanillaの開発者Miller PucketteのサイトからLinux版をダウンロード。
ダウンロードしたpd-0.47-1.armv7.tar.gzを解凍すると「pd-0.47-1」というフォルダができます。このフォルダは「ホーム」に移動。置き場所はホームでいいのかはよくわかんないんですが、問題はなさそうだしアクセスしやすいのでまぁいいのかな。
2.コンパイル&インストール
必要なツールをインストール
INSTALL.txtの始めに書いてある./autogen.shといきなり打ってみたらautoconfがないとエラーになったので、autoconfをインストールしました。libtoolはautogenで必要と書いてあります。
sudo apt-get install autoconf
sudo apt-get install libtool
libasound2-devはUbuntuデフォルトの音声システムAlsaを使う時に必要みたい。INSTALL.txtにはjackのコマンドも書いてあったけどjackは使わないので省きました。(問題なし)
sudo apt-get install libasound2-dev
実際にコンパイルしてインストール
homeに置いた「pd-0.47-1」のフォルダに移動しておく
cd pd-0.47-1
INSTALL.txtの通り順番に実行。
./autogen.sh
./configure
make
makeでエラーがなければ規定のディレクトリにインストール
sudo make install
3.Pure Dataを起動
問題なければ端末でpdと打つだけで起動できます。ソースコードからインストールするとコマンドで起動することになるみたい。
pd
debパッケージにできれば削除とかもGUIでできるけど、debパッケージにするの難しそうなんだよね。まぁでもうまくいったし上出来でしょ。
エラーを直す
puredataを起動すると端末にpriority 94 scheduling failed.と表示されます。 いろいろやってみたら、File -> Preferences -> Startup...を開いてDefeat real-time schedulingにチェックを入れると表示されなくなりました。すっきり。
それとオーディオ設定でバッファのブロックサイズを変えたらエラーで音が鳴らなくなったりしたんですが、いつの間にか直ってたり謎です。
※追記:ノートパソコンの開閉(サスペンド)でエラーになってたっぽいので、閉じる時はdspをオフにしておけば大丈夫でした。
ビルドしたpuredataを削除したい場合
cd pd-0.47-1
sudo make uninstall
これでアンインストールできました。
次はdekenでライブラリをインストールして機能の拡張をしてみます。
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